概要
- IGESファイルは、Initial Graphics Exchange Specification
の略称です。 - 異なるCADシステム間で図形など受け渡すためのインターフェースです。
- 1レコードは80バイトです。
- IGESファイルは、スタートセクション(S)、グローバルセクション(G)、ディレクトリー・エントリーセクション(D)、パラメータ・データセクション(P)、ターミネート・セクション(T)を持っています。(赤枠の箇所)
スタートセクション
- コメントに相当するものです。特にスキップしても問題ありません。
- 全センションに共通のフォーマットとして、1~72カラムまではパラメータ領域、73カラム目は各セクションの頭文字が入ります。74~80カラム目はシーケンス番号です。
- 通常、1レコードで構成されます。コメントがあっても無くても必要です。
グローバルセクション
- デミリタ(通常、カンマ)で区切られたパラメータが並んでいます。
- パラメータは、パラメータデリミタ、レコードデリミタ、送り側製品ID、ファイル名、送り側システムID、プリプロセッサバージョン、整数値の長さなどの情報が順に並んでいます。
ディレクトリー・エントリーセクション
- 2行で1組のデータ構成になります。
- 1データは8カラムの構成で1行で10個のデータが表せます。
- 1,2行目の1つ目のデータは、エンティティ番号です。以下の例では144でTrimmed (Parametric) Surface Entity を表しています。
- 1行目の2つ目のデータは、エンティティが使用しているパラメータ・データセクションのインデックスを表しています。実際のパラメータは、パラメータ・データセクションで定義されています。(赤線の箇所)
- パラメータ・データセクションには、ディレクトリー・エントリーセクションへのバックポインタが付与されています。
パラメータ・データセクション
- ディレクトリー・エントリーセクションから参照され、1行から複数行で構成されます。
- デミリタ(通常はカンマ)で、データが分かれています。
- 以下の例では、エンティティ番号128のパラメータが複数行に渡って定義されています。(赤色の箇所)
ターミネート・セクション
- スタートセクション(S)、グローバルセクション(G)、ディレクトリー・エントリーセクション(D)、パラメータ・データセクション(P)が何レコード存在しているかを表しています。
- 以下の例では、スタートセクションが1レコード、グローバルセクションが4レコード、ディレクトリー・エントリーセクションが1338レコード、パラメータ・データセクションが3519レコード存在することを表してします。